「西武 52席の至福」——走るレストランで味わう、休日のごちそう時間

東京から少し離れただけで、
まるで別世界のレストランに迷い込んだような午後。

西武鉄道が誇る観光列車「52席の至福」は、
走る列車の中でフルコースをいただく、まさに“移動する食の舞台”。
今回は、週末に体験したブランチコースの旅をレポートします。

①車内に広がる、静かな幸福の時間

乗車駅は「池袋」。
パステルのトランプを彷彿とさせる車体は、
どこかクラシックで、特別な日の始まりを予感させます。

列車が静かに動き出すと、
外の喧騒がすっと遠ざかります。

車内に足を踏み入れると、
ウッディな内装と柔らかな照明、
テーブルにはカトラリーが美しく整えられています。

②季節の食材で彩られた、4皿のフルコース

「52席の至福」の魅力は、
なんといっても料理のクオリティ。

この日は、都内の有名レストランのシェフが監修した冬メニュー。


前菜は「茄子のキャビアーレ モッツァレラチーズと榎本農園のトマト」。
ガラスの器の向こうに、車窓の光が反射してきらめきます。

続いて 「ファルファッレ・リガーテ 鱈の地中海風」

「鴨肉とフォアグラのクレビネット根セロリのピューレ」

③時間がゆっくりと流れる、非日常の旅

秩父のおいしいワインやウイスキー選びを手伝ってくれる、温かいスタッフのおもてなし。

沿線で手をふる地域の方とのやり取り。

車窓には秩父の山並みが流れていきます。

途中「芦ヶ久保駅」にてしばし停車。

厳寒の季節に出会える氷の風景「あしがくぼの氷柱」

間近で氷柱の迫力を体験できる散策も、非日常の楽しみです。

「よこぜのおいしい紅茶」を片手にゆったりと車窓を眺めているうちに
列車は終着駅・西武秩父へ。

「もう終点なの?」と感じるほど、
2時間半があっという間に過ぎていきました。

④旅の終わりに

列車を降りて改札を抜けると、
秩父の空気がふわりと頬を撫でました。

「52席の至福」という名前のとおり、
走る時間そのものが“ごちそう”だったように思います。

次は春のメニューで、花咲く車窓を眺めながら。
そんな再訪の約束を心に、
今日の旅を締めくくりました。

⑤予約のコツと楽しみかた

「52席の至福」は完全予約制で、乗車券とコース料理がセット。
公式サイトから予約できますが、人気が高いため早めの申込みが必須です。

【おすすめポイント】
・料理は季節ごとに内容が変わる(春・夏・秋・冬)
・ドリンクあり(秩父のワイン・ウイスキーなど)
・ブランチとディナーの2コース

✓ 公式サイト(確実ですが、予約日をを確認して早めのプランニングを)

◆ 西武 旅するレストラン 52席の至福

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