曜日ごとに異なる5つのルートで九州をめぐる、JR九州の最高峰ラグジュアリー列車「36ぷらす3」。金曜日に運行される宮崎発〜別府行きの「緑の路(みどりのルート)」は、ダイナミックな日豊本線の海景色と、車内での本格的な体験イベントが五感を満たしてくれる極上のルートです 。
今回は、「特急きりしま」からの桜島を眺めるアプローチ、前泊の「JR九州ホテル宮崎」をハブにした宮崎の夜、6号車海側座席の攻略、そして別府港から最新最高級フェリー「さんふらわあ くれない」へと繋ぐ、実体験に基づく乗車記をお届けします。

【前日アプローチ】特急きりしまの車窓と、宮崎駅前の「黄色いポスト」
大人の南九州周遊旅。木曜日に「赤の路」を終えて鹿児島に滞在した翌朝は、特急「きりしま」に乗り込み、窓の外に雄大に聳え立つ桜島の美しい姿を眺めながら宮崎へ向かいます。

宮崎駅に到着すると、駅前で旅人を温かく迎えてくれるのが、南国らしさ満点の可愛い「黄色いみかんのポスト」。宮崎のまばゆい陽光に映える黄色いポストをパシャリと写真に収めたら、今夜の最高の拠点へと向かいます。

【宮崎の夜】ひでじビールの立ち飲みと、宮崎の恵みの幸せ
今夜の宿は、駅隣接で移動ストレスを完全にゼロにしてくれる「JR九州ホテル宮崎」。
大きな荷物をフロントにサッと預けて手ぶらになったら、最高の宮崎の夜めぐりへ出発です。
まずは駅前にある、宮崎が世界に誇るクラフトビール「ひでじビール」の立ち飲みスポットへ直行!
タップサーバーから注がれる淹れたてのビールは、爽やかな柑橘の香りと深いコクが弾ける至高の美味しさ。メニューを眺めながら「ビール飲み比べセット」をオーダーすれば、移動の疲れが一瞬で吹き飛びます。


お腹を最高に減らした状態での夕食は、駅ビル内にある名店「炎の舞 らくい」へ。藁焼きのカツオや宮崎の地鶏を堪能し、宮崎の恵みに胃袋がこれ以上ない幸福感で満たされます。
翌朝、乗車前に大切なプロの仕込みを。車内での優雅なランチ代わりに、宮崎の名店「和牛十兵衛」の贅沢な「宮崎牛弁当」を事前に予約・テイクアウトして、いよいよ「36ぷらす3」へと乗り込みます。
【車内・座席】今回も大正解!6号車「畳敷き・海側座席」の絶景大パノラマ
乗車記でもご紹介した通り、36ぷらす3の一般指定席(グリーン車)は6号車のみが「本物の畳(イ草)敷き」という贅沢な仕様。今回も争奪戦を勝ち抜き、見事に「6号車の海側座席」を確保しました!
靴を脱ぎ、じゅうたんではなく畳の清々しい感触を感じながら、ハイバックシートに身を委ねる。車内を探検すると、工芸品のような個室座席の佇まいや、キラリと輝く「星型のロゴマーク」など、名匠のこだわりが随所に息づいています。


列車が走り出すと、窓の外には日豊本線ならではの、遮るものが何もないどこまでも青い「海の見える車窓」が広がります。
事前に仕込んだ「和牛十兵衛」の宮崎牛弁当の、とろけるような和牛の甘みを頬張りながら眺める日本海のブルーは、まさに大人の贅沢の極みです。


【コト体験】4号車での「九州の梅体験」と、マルチカー
「緑の路」の最大の魅力は、4号車のマルチカー(ラウンジ車両)で開催される本格的な車内のコト体験「九州の梅体験」イベントです。

大正ロマンの薫り高い広々としたラウンジ。仕切りの上に佇む、前身の特急「つばめ」の歴史を今に伝える“黒いつばめ”を見上げながら、体験スペースへ。
解説画面を見ながら、九州産の厳選された大ぶりの梅と氷砂糖、お酒をオリジナルのボトルに丁寧に詰めていく「梅酒づくりキット」。



自分で仕込んだ「世界に一つだけの梅酒」のボトルをお土産に抱え、マルチカーの大型スクリーンに流れる「旅の振り返り映像(赤の路でも大好評のドラマチックな演出!)」を眺める時間は、ただの移動を一生モノの文化体験へと格上げしてくれます。
【秘境駅】宗太郎駅の静寂と、ときめきの「うすき駅(う♡)」
緑の路は、日豊本線が誇る大自然のエンタメ駅の連続です。
宗太郎(そうたろう)駅
大分県と宮崎県の県境、山深い難所にひっそりと佇む、鉄道ファン憧れの伝説の「秘境駅」。
36ぷらす3は約10分間この駅に特別に停車します。ホームに降り立つと、聴こえるのは鳥のさえずりと風の音だけ。うっそうとした緑に囲まれた古いホームに、ピカピカに磨き上げられた漆黒の巨体が佇む姿は、息を呑むほどドラマチックな美しさです。


うすき駅(う♡)
大分に近づくと、列車は臼杵(うすき)駅に停車。ここの駅名標をよーく見てみると……なんと、「うすき」の「すき」の文字に引っ掛けて、「う♡」という可愛いハートマークの特別デザインになっています!見つけた瞬間に旅人みんなが笑顔になり、カメラを向ける楽しいときめきスポットです。

【後泊・帰路】別府港から最高級フェリー「さんふらわあ くれない」のスイート客室へ!
16:51に終着の別府駅(または大分駅)に到着した後は、この壮大な南九州縦断旅の「究極のフィナーレ」へとバトンを繋ぎます。
向かうのは、別府港。そこから、日本の客船・フェリーの最高峰の栄誉である『シップ・オブ・ザ・イヤー2023』を受賞した最新の最高級フェリー「さんふらわあ くれない(またはむらさき)」へとチェックインします。
伝統の組子細工や和の品格が散りばめられた、まるでホテルのような客室に大きな荷物を預け、シェフが腕を振るうディナービュッフェへ。夜は洋上の大浴場からきらめく星空を眺め、波の音を聴きながら眠る。
翌朝、大阪港(南港)へ優雅に上陸し、新幹線で帰路へつきます。
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