【乗車記】36ぷらす3「赤の路」|食事なし指定席プランの攻略法。有明海・東シナ海の絶景を巡るプラン

【九州】

九州の豊かな大地と海の魅力を五感で味わうために誕生した、JR九州の誇る最高峰の黒い観光列車「36ぷらす3」。曜日ごとに異なる5つのルートで九州をぐるりと1周するこの列車の中で、最もドラマチックで人気が高いのが、木曜日に運行される博多発〜鹿児島中央行きの「赤の路(あかのルート)」です。

今回は、東京から新幹線でアプローチして博多駅の「朝ラーメン」から始まる完璧なタイムライン、激戦の食事付きを外しても120%楽しめる「畳敷きの指定席プラン」の攻略レビュー、車内マルチカーでの日本酒飲み比べ、そしてお見送りの大漁旗に胸が熱くなる牛ノ浜駅の熱気まで、実体験に基づいた大人の極上プランをお届けします。

周囲の景色が鏡のように映り込む、深く艶やかなロイヤルブラックの車体が美しい「36ぷらす3」の外観



【アクセス】東京から博多へ。旅のプロローグは博多駅の「朝ラーメン」から

東京駅または品川駅から、東海道・山陽新幹線「のぞみ」のグリーン席に揺られて博多駅へ。10時台の「36ぷらす3」の発車時刻に合わせ、少し早めに博多へ到着した大人の胃袋を満たしてくれる最高のプロローグが、博多駅構内で味わうバリカタの「朝ラーメン」です。

朝の澄んだ空気の中でいただく濃厚なとんこつスープと細麺が、これから始まる壮大な九州縦断旅へのエネルギーをがっちりチャージしてくれます。

博多ラーメン「一幸舎」

ラーメンを堪能した後はホームへ。そこに佇む、車体の格好良いロゴマークのアップを写真に収めるのもお忘れなく。

細部まで宿る品格。ゴールドに輝く「36ぷらす3」の圧倒的にお洒落で格好良いロゴマーク


【車内・座席】食事なしでも超感動!6号車「畳敷き指定席」を狙い撃ちすべき理由

36ぷらす3は「食事付きプラン」が非常に席数が少なく、争奪戦でことことく失敗してしまいがちです。しかし、諦める必要はありません。通常のきっぷ(乗車券+指定席グリーン券)と同じように手配できる「食事なしの指定席プラン(5・6号車)」こそ、予算をスマートに抑えつつ空間をフルに楽しめる大人の賢い選択肢です。

ここで、絶対に知っておくべき最重要の鉄則があります。

「本物の畳敷き」の座席車両は、6号車のみ!
実は、5号車と6号車はどちらも同じ指定席なのですが、床面が「本物の畳(イ草)敷き」になっているのは【6号車のみ】という独特な仕様になっています。5号車を選んでしまうとこの感動を味わえないため、6号車の席を確保できたことは結果的に大正解、数ある観光列車の中でもここだけの唯一無二の贅沢な体験になりました。

指定席の常識を覆す。本物の畳(イ草)の上にハイバックシートが並ぶ

入り口で靴を脱ぎ、素足(または靴下)で畳の優しく清々しい感触を感じながら、ゆったりとしたシートに身を委ねる。これまでのどのラグジュアリー特急とも違う、圧倒的な日本の様式美に包まれて過ごす時間は格別です。

客室で畳のぬくもりに癒やされた後は、4号車の「マルチカー(ラウンジ車両)」へもお散歩に行ってみてください。

旅人たちが集うモダンな社交場。ドーム状の格天井や組子細工が美しい4号車ラウンジ車両

💡 プランナーの歴史ロマン:仕切りの上に佇む「黒い立体つばめ」の記憶

このラグジュアリーなラウンジ車両で、ぜひ仕切りの上の美しい装飾をじっくり見上げてみてください。そこには、ゴールドのエンブレムとともに、ちょこんと羽を休めるシックな「黒い隠れつばめの立体的な飾り(ブロンズ像?)」が大切に設えられています。

伝説の伝説の特急の生き証人。ラウンジ車両の仕切りの上に佇む、黒い隠れつばめ

実は、この36ぷらす3の車体(787系)は、かつて平成の時代に博多から鹿児島の間を大爆走した伝説の名作特急「つばめ」の車両をリノベーションしたもの だそうです。当時、水戸岡氏がビュッフェ車両などの仕切りの上に施した「黒いつばめのアート」が、令和の今もこうして大切に受け継がれているのです 。

新幹線の開業によって一度は役目を終えたつばめが、時を経て漆黒のレストラン列車として生まれ変わり、当時の誇りを胸に再び同じ鹿児島の線路へと帰ってきた歴史のドラマ 。この立体的な黒いつばめを見つけた瞬間、大人の鉄道旅のロマンは最高潮に達します。


【車内販売】マルチカーで楽しむ、車窓背景の「限定日本酒飲み比べ」

食事なしプランを選んでも、車内では当日注文できる魅力的なアラカルトや美酒が豊富に用意されています。

私が絶対におすすめしたいのが、4号車の売店カウンターで注文できる「限定の日本酒飲み比べセット」です。

これぞ大人の鉄道旅。メニュー表を片手に、流れる車窓を背景に乾杯する贅沢な日本酒飲み比べ

前半は車窓のすぐ向こうに広がるのどかな有明海、そして後半は太陽の光を浴びてキラキラと輝く大迫力の「東シナ海」の絶景大パノラマ。グラスに注がれた極上の地酒の個性をじっくり吟味しながら、遮るもののない海の移り変わりを眺める時間は、まさに至福の一言です。

言葉を失う美しさ。36ぷらす3の大きな窓いっぱいに広がる、どこまでも青い東シナ海の絶景



【おもてなし駅】胸が熱くなる牛ノ浜駅の「大漁旗」と、焼きたてのたい焼き

36ぷらす3の旅の最大のハイライトは、途中駅での温かい「おもてなし停車」にあります。
「赤の路」の終盤、東シナ海を間近に望む「牛ノ浜(うしのはま)駅」に約20分間停車します。

レトロな駅舎を抜けてホームや駅前に降り立つと、そこには地元の方々が総出で並び、笑顔で迎えてくれる最高の熱気が待っています。

のどかな歴史を感じる牛ノ浜駅の駅舎
腹を満たしてくれる、ホカホカで美味しい焼きたてのたい焼き

小腹が空いたお腹に嬉しい、焼きたての美味しい「たい焼き」をお土産に購入し、いよいよ出発の時刻。
列車がゆっくりと走り出した瞬間、窓の外を見て胸が熱くなりました。なんと、地元の方々が横一列に並び、色鮮やかな「大漁旗」を全力で大きく振りながら、いつまでも見送ってくれていたのです。

感動で胸がいっぱいに。色鮮やかな大漁旗を掲げて全力で見送ってくれる牛ノ浜の地域の方々

乗客もスタッフもみんなが笑顔で手を振り返す、九州ならではの深い繋がりと温かい一体感。このプライスレスな瞬間に出会えたことこそが、この旅の最高の思い出になります。


【宿泊】プランナーの目利き。旅の目的に合わせて選ぶ「鹿児島2大特等席ホテル」

約6時間30分の感動のクルージングを終え、列車は16:26に終着の鹿児島中央駅へと滑り込みます。長旅を終えた大人が旅のフィナーレを完璧に締めくくるための、プレステージな2つの宿泊パズルをご提案します。

👑 選択肢A:翌日のアクティブな旅を支える「ソラリア西鉄ホテル鹿児島

翌日に「指宿のたまてばこ」への往復乗車など、駅を拠点にしたアクティブな観光を計画しているなら、迷わずこのホテルが正解です。
改札を出てすぐの圧倒的な立地は、翌朝の出発も驚くほどスムーズ。ロビーや客室は洗練されたスタイリッシュな雰囲気に満ちており、窓の正面には雄大な「桜島」がドカンと姿を現します。

夕食はぜひホテルの洗練されたレストランへ。美味しい美食ディナーに舌鼓を。実際にその観覧車に乗って、上空から鹿児島を眺めるのも最高にロマンチックです。

♨️ 選択肢B:ホテルに籠ってゆったり贅沢に過ごす「SHIROYAMA HOTEL kagoshima(旧・城山観光ホテル)

「翌日はどこにも急がず、ホテルでの贅沢なリゾート時間と極上の温泉に癒やされたい」という方には、鹿児島を代表する気高き名門ホテルへの滞在が究極の正解ルートです。
標高108mの城山の高台に佇むため駅直結ではありませんが、駅から快適な無料シャトルバスが頻発しているためアクセスも身軽。

一休.comでも絶賛される絶景露天風呂「さつま乃湯」から、目の前に遮るものが何もない大パノラマで聳え立つ桜島を眺めながら温泉に浸かる時間は、まさに一生モノの感動体験です。
希望者に頂ける写真は、旅を終えた後も、あの感動へタイムスリップできる、大人のための最高のギフトになりました。



漆黒の列車と雄大な桜島が織りなす、南九州の完璧なパズル

東京からの新幹線アプローチ、博多の朝ラーメンから始まり、食事なしでも大満足な「畳敷き指定席」、東シナ海の絶景、そして牛ノ浜駅での大漁旗のお見送りに涙し、最後はあなたの翌日のスケジュールに合わせた最高峰の特等席ホテルに身を委ねる。

翌日のフットワークを重視して「ソラリア西鉄ホテル鹿児島」をキープするか、圧倒的な絶景露天風呂と伝統のおもてなしを求めて「城山観光ホテル」に籠るか。どちらの宿を選んでも、36ぷらす3の旅の高揚感を極上のリラックスへと昇華してくれる最高の選択肢です。

列車の座席が確保できたら、すぐに、あなただけの特別な客室を早めにキープしてください!

🚩 南九州・36ぷらす3旅の次のステップ

翌日のたまてばこ乗車に最適。洗練された駅前ホテルをキープする
一休.comで「ソラリア西鉄ホテル鹿児島」を予約する

どこにも急がず、世界が認めた絶景露天風呂と伝統の名門宿に籠る
一休.comで「SHIROYAMA HOTEL kagoshima(城山観光ホテル)」を予約する


コメント